地域別事例紹介

九 州               

  


    ●浜を元気にする人

     天草漁業協同組合天草町一本釣り小組合組合長   川端一裕さん
     天草漁業協同組合天草町一本釣り小組合監事     赤星 洋さん
     天草漁業協同組合                       渕口和喜さん
     天草漁業協同組合天草町一本釣り小組合の皆さん
     

天草漁業協同組合天草町一本釣り小組合が元気な理由
1. みんなで育てたブランド「あまくさあじ」
2. 消費者のうれしい反応

▼収入を補うための一本釣り
 天草漁業協同組合は平成17年に天草管内の4つの漁協が合併して誕生した正・准組合員5000名弱で構成される熊本県内最大の漁協です。組合員たちは定置網、底曳網、刺網と一本釣りなどを行っています。平成14年漁協の天草町支所で天草町一本釣り小組合が3名の組合員で発足、現在16名の組合員が定置網などの休漁期間や空いた時間を利用してアジの一本釣りを行っています。一本釣り小組合の始まりについて川端組合長は「夏は夜釣りでアジがたくさん獲れました。 しかし魚価は㎏当たり300~500円であまり副収入にはなりませんでした。天草灘の激流にもまれた美味しいアジをもっと高値で売れないだろうか、何か出来ないかと考え、市場担当の水産会社に相談しました。話し合いの中から取り扱いや販売方法を工夫して一般のアジと差別化すれば高値で売れることを教わり、当時の3人は小組合を作ってブランド化をスタートさせました。」漁獲量が落ち込み、魚価が低迷している昨今、ブランドとなった「あまくさあじ」の収入は組合員たちの漁家経営を支える重要な柱に育っています。

▼みんなで育てたブランド「あまくさあじ」
 一本釣りのアジがすべて「あまくさあじ」になるのではありません。新しい組合員はその名前で出荷するための資格を取らなければなりません。仲間の組合員たちが情報を提供し合い、試行錯誤で開発してきた鮮度保持の方法と出荷方法を学ばなければなりません。〆方、血抜きの方法、魚体の小さな傷の有無、箱への入れ方などを仲間の組合員から教わり、市場へ出荷し、市場担当水産会社の職員と仲買人の承認を得てはじめて「あまくさあじ」を出荷する資格が得られるのです。

▼新しいタイプのブランドを目指す「あまくさあじ」

 ブランド化して高級になり過ぎて、消費者に買ってもらえなくなったら元も子もありません。そこで「あまくさあじ」が進めるブランド化は、「少々手間はかかっている分、普通のアジよりちょっと高いけど、その分おいしいから買って夕食に食べよう」と消費者に思ってもらえるブランドです。消費者の反応は上々です。「おいしかったです。 漁師さんに是非頑張ってくださいと言ってください」という嬉しい電話が子供たちからもかかってきます。こうした声に支えられ、天草漁協天草町一本釣り小組合の全員は 「あまくさあじ」の新しい形のブランド化に燃えています。





 

参考資料

「あまくさあじ」のブランド化の取り組み ~天草から新しいブランド品作り~

 (第17回全国青年・女性漁業者交流大会資料より)